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認知症になると、物忘れなどの記憶障害や、言葉や認識力が下がってしまうなどの認知機能の障害があります。
そしてもうひとつ大きな問題となっているのが、認知症患者の徘徊です。
認知症のおける周辺症状のひとつと呼ばれる徘徊は、屋内だけならまだいいものの、屋外に出て外をうろうろ歩き回ってしまいます。
徘徊をすると怪我をしたり、事故に合ったりするリスクを伴い、行方不明になってしまう可能性もあるでしょう。
認知症になると、歩き回っているうちに帰り方がわからなくなってしまうこともあります。
帰り道がわからないまま保護もしてもらえない場合は、身体が衰弱して健康面に害を被る可能性も考えられます。
徘徊してしまう家族を探し回るご家族にも精神的、肉体的負担がかかってしまうでしょう。
認知症患者は、いつどんな行動を起こすのか誰にも想像がつきません。
日中だけ徘徊することもあれば、夜中に突然起きてどこかをうろうろと歩き回るといったこともあります。
そのたびに様子を見に行って対応しているのでは、介護者であるご家族も心身共に疲弊してしまいます。
このようなときに頼りになるツールがあります。
それがGPSです。
子どもでも、注意の仕方によっては話を聞いてくれることが多いものです。
しかし、小さな子どもよりも聞き分けができないと感じてしまうのが、認知症患者の方たちです。
認知症の方は、注意をしてもすぐに忘れてしまい、そして思い出したかのように問題行動を起こそうとしてしまいます。
また、認知症の方によっては前頭葉や側頭葉が縮んでしまうことがあり、いかなるときでも同じ行動を繰り返してしまうという症状が出てきます。
例えば、大雨の中でも16時になると必ず周囲を散歩するといった行動です。
どうしてもその行動をしなければならないという意識から、どれほど外が危ない状況でも聞く耳を持たないこともあるでしょう。
どこかに出かけそうだと感じたら、一緒におやつを食べようと誘うなど、ほかの行動で気を紛らわせることで、行動を抑えられる可能性があります。
そのほかにも、庭の草取りや洗濯物の取り込みなど、できる範囲内で家事を手伝ってもらうのもいいでしょう。
介護者にとっては、患者の方を四六時中見張っているわけにはいきません。
それは自身やほかの家族との生活もあるからです。
ここで活用したいのが、先ほどもご紹介したGPS(ジーピーエス)です。
GPS衛星を用いて、いつでもどこにいても正確な現在地を知ることができるシステムになります。
認知症の方は普段カバンなどを持ち歩かないかもしれませんので、着用している服のポケットに入れて簡単に縫いつけたり、お守りだといって袋に入れて首からかけるようにしたりして使うのもおすすめです。
ポケットや袋に入れるだけだと不審がって取り出してしまうこともあります。
一番は気づかれないよう、縫いつけるのがいいでしょう。
認知症患者の方は、道に迷ってしまうと誰かに保護されない限り、自力ではなかなか家に戻ることが難しいものです。
大人なので、ただ散歩しているだけだろうと周りも認識してしまうため、通報されるようなこともありません。
子どもの迷子よりも危険を伴います。
GPSをつけていても、結局位置情報が少しでもズレてしまえば探せません。
そのため、少しでも介護者にとっても被介護者にとっても負担にならないよう短時間で探すために、高精度なGPSを活用されることをおすすめします。
近年では米国のGPSではなく、GPSと一体運用が可能な準天頂衛星「みちびき」に対応しているGPSが多数誕生しています。
このみちびきに対応しているGPSは、今までのGPSよりも高精度な測位が可能です。
米国製GPSはもともと米国が軍事用として活用している技術の一部を、民間のために開放しているといった経緯があります。
そのため、どうしても狂いがあるとも言われており、日本の人工衛星であるみちびきに対応したGPSのほうが安心です。
ただ位置情報が把握できるだけではなく、設定しておいたエリアから出たときに通知をするなどの機能があるGPSを選ぶと、より便利です。
例えば、帰宅途中に指定したポイントを過ぎたら通知が入ったり、設定した範囲から出ると通知が入ったりなどといった、「ジオフェンス機能」を備えたGPSがあります。
ジオフェンス機能がついていれば、常時見ていなくても通知が来たときに探しに行くことができます。
気になるGPSを少しでも試してみたい、という方はぜひ便利なレンタルをご利用になってみてはいかがでしょうか。
サテナビでは、みちびき対応のGPSが提供されており、設定したエリアから出入りしたタイミングでお知らせが来るジオフェンス機能がついています。
また、移動履歴閲覧機能が備わっているので、過去1年間の行動履歴が見られます。
いつもどのあたりにいるかを予測することも可能です。
移動データはCSVでエクスポートすることも可能であるため、レンタル期間が過ぎても移動履歴をチェックできます。
気になる方はぜひサテナビへお問い合わせください。