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コラム
COLUMN

"みちびき"は実際にGPSを高精度にできたのか?

 2023.12.25
 2023.12.25

日本はいままでさまざまな人工衛星を打ち上げてきました。
その中でも、GPSの情報を補強・補完するために打ち上げられたのが準天頂衛星システム「みちびき」です。
今回は、みちびきが打ち上がったことにより、GPSの精度が上がったのかどうかを見ていきましょう。

 

GPS競争に参戦した日本

現在私たちが利用しているGPSは、測位衛星と呼ばれる人工衛星システムによって成り立っています。
この測位衛星が現在何機打ち上げられているか、皆さんはご存知でしょうか。
実は現在宇宙には100を超える測位衛星が地球の周りを周回しています。
測位衛星はさまざまな国から打ち上げられています。
冷戦の頃から宇宙開発競争を繰り広げていたアメリカやロシアはもちろんのこと、現在ではヨーロッパや中国からもGPS用の測位衛星が打ち上げられているのです。
そんな中で、現在日本からは4つのGPS衛星が打ち上げられ、地球を周回しています。
衛星にはすべて「みちびき」という名前が付けられました。
最新の測位衛星は2017年に打ち上げられた三機のみちびきなのですが、実はこの衛星は相当な野心を持って作られたものでした。
従来私たちが使っていた位置情報システムは、必ずしも高精度とは言えませんでした。
位置情報システムを使うケースによっては数十メートル以上の誤差すら発生することもあるのです。
もちろん、その程度の誤差があろうと日常生活ではそれほど支障はありません。
しかしながら、災害時には致命的な誤差となり得る可能性があります。
たとえば、地震が起きて建物が倒壊し、逃げ遅れた人が瓦礫の中に生き埋めになってしまったとしたら、どのような救助を行えばいいでしょうか。
その人の持っているスマホに内蔵された発信機を追跡し、埋まっている位置を特定すればスムーズな救助活動が実現できるでしょう。
とはいえ、これが実現できるのはGPSに誤差がなかったら、という条件が付きます。
もしGPSを妄信するあまり、誤差に気づかないまま見当違いの場所を探索するような事態になったら意味がありません。
刻一刻と弱っていく被災者を前に正確な追跡システムがないようでは致命的と言えるでしょう。
実はこうした課題は、2011年に起きた東日本大震災で露呈してしまいました。
その反省を踏まえ、日本政府はGPSの誤差を少しでも少なくするために「みちびき」の開発に着手したのです。

みちびきの誤差は数センチ単位!?

では、みちびきはどのくらい高精度な衛星システムなのでしょうか。
みちびきが打ち上げられた当初は、なんと数センチ単位の誤差で済むという情報が流れたことがありました。
現在世界で打ち上げられている衛星でもメートル単位の誤差は発生しますから、センチ単位の誤差で済むのならば快挙というほかありません。
では、本当にみちびきのおかげで現在のGPSは高精度になっているのでしょうか。
結論から言うと、数センチ単位の誤差は言い過ぎというほかないです。
もっとも、みちびきの追跡能力が高精度であることは確かです。
先程も述べたように、2010年以前は数十メートルの誤差が発生することが多くありましたが、現在は数メートル単位の誤差で済むようになってきています。
また、みちびきの画期的なポイントは、ほかの機器とうまく連携しながら高精度な位置情報を提供できる点にあります。
みちびきの追跡システムを支えている機器の一つが電子基準点です。
電子基準点は、もともと高精度な測量のために作られたものでした。
日本は地震大国として知られていますが、今私たちがこうして暮らしている間にも細かな地震が起きています。
その結果、小さな地殻変動が起き、海抜や海岸線などが細かく変化しているのです。
電子基準点はこの小さな変化を記録するために作られ、現在では全国に1,300点設置されています。
みちびきは、この電子基準点と連携しながら、より正確な位置情報を提供することができるようになったのです。
こうした電子基準点と組み合わせることによって、場合によってはセンチ単位の誤差まで実現できるようになりました。
もちろん、これだけでも相当な進歩であることには間違いありませんが、日本政府はまだまだ満足していません。
数センチ単位の誤差で済むGPSを実現するために、日々研究に取り組んでいるのが現状です。

みちびきを利用したGPSのレンタルならサテナビへ!

みちびきを利用したGPS発信機は国内でも発売されています。
代表例はTrackimo(トラッキモ)でしょう。
こちらの発信機はみちびきを利用しているおかげで高精度であるだけでなく、リアルタイムトラッキングに対応しています。
これによってどこにいても位置情報が確認でき、自身の安否情報などが他人にわかるようになっているのです。
ですが、一方でトラッキモは必ずしも格安とは言えません。
さらに、トラッキモを利用するためには本体を買うだけでなく、合わせて通信料まで支払わなければいけないのです。
GPS発信機を買いたいけれど高くてなかなか手が届かないという人にはサテナビのGPSレンタルをおすすめします。
サテナビでは、トラッキモ本体が格安でレンタルできるだけでなく、通信料も込みなので余計な料金がかかりません。
ぜひご検討ください。